ノーベル平和賞受賞団体国際運営委員・ピースボート共同代表 川崎 哲氏による特別講演

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2019年12月2日(月)、APU開学20周年記念企画として、ICAN国際委員・ピースボート共同代表の川崎 哲氏をAPUにお招きし、「世界に平和の理解を広げるリーダーシップ講演会」を実施しました。この講演会は藤井誠一 国際経営学部教授が中心となって活動しているAPUの平和マーケティンググループが、インクルーシブ・リーダーシップセンター*の後援を受け開催しました。

川崎氏は「Abolishing Nuclear Weapons and Creating Peace Around the World」をテーマに講演をし、会場を埋め尽くした約150人の聴衆が熱心に耳を傾けました。前半は共同代表を務めるピースボートの活動を紹介しました。ピースボートは「海に浮かぶ平和の村」として、現在に至るまでの世界のさまざまな戦争や紛争を学び、感じ、考える機会を人々に提供してきました。そのきっかけの一つは、いわゆる「歴史教科書問題」でした。異なる国や地域の間で歴史の捉え方が異なることによる紛争を防ぐために、相互の交流を深めることが重要だと考えました。後半は、2017年にノーベル平和賞を受賞したICAN (International Campaign to Abolish Nuclear Weapons 核兵器廃絶国際キャンペーン) の活動を紹介しました。ICANは世界各国・地域のNGOの連合体であり、核兵器廃絶のため、国連などの場を通じてさまざまな活動を行っています。スイスの本部にはわずかなスタッフしか常駐していませんが、核兵器禁止条約(Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons )の成立に貢献し、現在も条約に反対している核保有国や日本に賛成するように働きかけを行っています。また、ピースボートはICANの運営委員のメンバーでもあります。「おりづるプロジェクト」で被爆者と世界を航海して世界に被爆体験を伝えることなどを通じて、ICANの活動に関わってきました。

講演後の質疑応答では、学生からたくさんの質問があり、活動を展開していくうえで必ず生じる意見の相違を解決するために必要なものとして、オープンでインクルーシブなプロセスを実行するリーダーシップをあげるなど、質問に丁寧に答えられる川崎氏の姿が印象的でした。

*インクルーシブ・リーダーシップセンター (CIL) は、APUの平成30年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業採択事業です。このセンターは、多様な価値観を組織の力に変換することができる人材「インクルーシブ・リーダー」育成のための研究、実践を行うことを目的としています。国内外でも稀なダイバーシティー環境を実現している本学で、その特徴を活かして理論化・体系化することを目指し、さらにそこで得られた知見を広く社会と共有しながら、より豊かな社会の実現に取り組んでいく研究拠点となります。

CILの詳しい情報は、こちらをご参照ください。

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