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いつも笑顔で元気な明るい性格の大学院生。アフリカのチャド出身のNgawara Nahor Oumarさん(以下、ウマルさん)は2021年の春、日本の経済の仕組みを研究するためにAPUの大学院、国際協力政策専攻(GSAM)に入学しました。
チャドの公用語はフランス語とアラビア語。もちろんウマルさんはAPU入学前に英語で面接を受けていますので、フランス語、アラブ語の他に英語、そして現在は日本語も話せます。
しかし来日前は日本語を全く勉強したことがなく、言葉の壁のせいでAPUでの生活は辛い日々からの始まりでもありました。
「こんにちは」、「お願いします」などの簡単な言葉しかわからなかった彼は現在、日本語で日常会話ができるまでになっています。
私は去年の夏にウマルさんと出会いましたが、彼の日本語会話能力は飛躍的に成長しています。今回は、ウマルさんがどうやって日本語能力をたった1年でここまで伸ばすことができたのか、詳しく聞いてみました。
現在、彼は大学院で経済の勉強をするのに加え、APUでは沖縄の伝統文化を踊る「エイサー」というサークルに所属。エイサーのダンスを見て、かっこいいと思い、すぐに入ることに決めたそうです。私もウマルさんが参加していたエイサーダンスを見て、かっこいいと思いました。彼は、長年やっていたかのように太鼓を叩き、笑顔で踊る姿が印象的でした。
大学外での活動として、APUの卒業生が立ちあげたビーチクリーン活動のボランティア団体に所属もしています。この活動は、友達に誘われてから積極的に参加していて、大分県の海だけでなく、長崎県の対馬でのビーチクリーン活動にも参加したことがあります。
ウマルさんは毎週火、水、木曜日にAPハウス4で行われる日本語教室に通って日本語を上達させました。しかし、それだけではありません。
日本での最初の数ヶ月は友達も少なく、日本語を話す機会もありませんでした。しかし、このまま2年間を過ごすことはもったいないと思い、APUでのイベントやサークル活動、外部活動に積極的に参加しました。その結果、日本人の友達も増え、日本語に触れる機会が多くなりました。簡単な日本語でもいいので、人に伝える練習を1番大事にしていました。
日本語は難しいため、自主学習を毎日続けることを決断しました。毎朝5時半に起きて、日本語の会話練習やひらがなの読み方の練習を続けました。授業の課題も多く、自主学習に時間を確保することが難しいため、朝は少しでも早く起床して、時間を作ることを大切にし続けました。これは簡単ではなく、冬の朝は寒くて本当に難しかったです。平日は、毎日APUに行って、夜遅くまでライブラリーで課題や自主学習をしました。
常にノートを持参して、日本語を学んだ時にすぐにメモを取ることで忘れませんでした。帰った時にメモを見直しができるので、覚えやすくなります。自分がわからない言葉があっても、次には理解できる。すぐにメモをすることも大事だと思います。
日本語会話能力をさらに高めるためにAPUでの活動にもっと参加したいです。また今年の秋に卒業予定なので日本で働けるように準備もしていきたいですね。コロナ禍が続き、今はまだ難しいですが、コロナが収束したら日本中を観光して、日本の文化、歴史を知りたいです。
小さいことでいいので、挑戦をして、経験を積んでみてください。例えば、言語学習、サークル、外部活動などです。次に友達との交流を大切にすることです。友達との関係を深めることで言語学習や異文化の違いを知る機会になります。APUには様々なイベントや団体活動があるので、何か1つでもコミュニティに参加することも良いと思います。最後に、個人的に時間がある時は、日本人学生と一緒にご飯を食べたり、学校で勉強したり、温泉にいき、交流することを大事にすること。一緒に過ごすことで、学ぶことが大きいです。自分のやりたいことに取り組み、APU生活を楽しんでいきましょう!!
ウマルさん、ご協力ありがとうございました。
はじめまして!別府温泉道名人APS4回生土井航大です。YouTuberとしてAPUでの国際交流、旅、留学など、新しいコンテンツを発信中! SPAの活動を通してAPU生にとって有益な情報、そしてAPU以外の高校生や保護者などの多くの人に読んでもらえるように発信していきたいと思います!!