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APU卒業生インタビュー Vol.1

読了時間: 5分

皆さん、こんにちは。学生団体Student Press Assistant(SPA)です。今学期から「APU卒業生インタビュー」という連載企画を始めます。
世界で活躍するAPU卒業生にインタビューして、学生の皆さんの就活やキャリアプラン作成に役に立つ情報を届けていきます。
(このインタビューは2019年におこなわれたものです)

大手IT企業勤務 PAK Andreyさん

第1弾は、大手IT企業に勤務されています、Pakさんです。仕事に対する熱い情熱を持っていらっしゃって、「誰とどのような環境で仕事をするか」をとても大切にされている印象を受けました。

[卒業生プロファイル]
出身:ウズベキスタン
卒業学部:国際経営学部(APM)
卒業年度:2011年
APUで思い出に残っている活動:
APU情報媒体「APU Times」 エディター
第1回アジア・太平洋水サミット ボランティア
APU卒業後のキャリア:
日清食品(新卒/APUオンキャンパスリクルート経由)→ ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社 →大手IT企業

ー質問① 現在の大手IT企業に入社したきっかけは何ですかー

今の会社へ入社を決めた1番の理由は、何故このIT企業がこれほど世界に大きなインパクトを与えることができる会社に成長したのか、
実際に企業の中で働くことで、その秘訣を知りたいと考えたからです。

入社して分かったことは、企業が持っている理念やそこで働く人の考え方が会社が成長する秘訣であるということです。大学を卒業した当時は、グローバルに働くこととは、日本のものを海外に売ったり、海外との架け橋になることをイメージしていました。しかし、様々な企業で国内に向けたビジネスを行った経験から、地理的に外国と関わる仕事のみではなく、多様性のある環境で、協働してアイデアを生み出すこともグローバルに働くことであると分かりました。

ー質問② 様々な業界に転職した理由は何ですかー

「仕事に対する情熱」を誰よりも強く持っていたからです。わたしは「挑戦」と「自己成長」ができる環境がほしかったです。今まで働いた3社は全く異なる業界の企業で、その業界に関する知識がない状態から仕事を始めました。IT企業に関しては、スマートスピーカーさえ持っていませんでした(笑)
ですが、会社で働く人との関わりを通じて、学びたい成長したいという気持ちは誰よりも強く持ち続けていました。

ー質問③ 大手IT企業での役割は何ですかー

主に人材雇用を担当しています。前職のロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社でもキャリアコンサルタント(APUのキャリアオフィスの様な役割)を任されていました。現在のIT企業では、1日中いつも誰かとコミュニケーションを取っています。人材雇用での私の職務は3つあります。

1つ目に、採用する人材の見極めです。面接を通して、多くの優秀な候補者の中から、入社後に最も活躍する人材を見つけることに従事しています。

2つ目に、部署内でのコミュニケーションです。現在はApac teamに所属しています。どのような手段で最も優秀な人材を雇用するかというミッションのもとで、会議やプロジェクトを行い、チームで戦略をたてています。

3つ目に、会社内でのチームビルディングです。社内では、仕事から離れて、チームビルディングを行う日が決められています。普段は業務について話す同僚と、業務外の話をすることで、相手の考え方や価値観を知ることができます。これ以外にも、私の1日のスケジュールは共有してあるので、空いている時間に先方からミーティングの予約が入ることも多いです(笑)

ー質問④ APUでのどのような学びが仕事に役立っていると感じますかー

高い評価軸を持つことが出来たことです。APUの学生は、課外活動に力を入れながら、学業にも注力する忙しい学生生活を送っています。その生活の中で、自分のモチベーションを上げるものはなにか、モチベーションをどのようにして保つのかを自然に理解することが出来ると思います。私は国際的な環境が好きで、自分が多様性のある環境にいるとより成長できること理解していました。APUの国際的な環境が、私に多様性にあふれた環境で働きたいという高い評価軸をもたらしてくれました。

次に、適応力を持つことが出来たことです。仕事では、机上の勉強の能力(IQ)だけではなく、人と協働したり、自分をコントロールする(EQ)も大切です。APUでは、様々な国や宗教からの学生が、一緒に勉強したり、課外活動で協働したりしていますが、社会に出て、このようなAPU生が普段当たり前に行っていることがいかに難しいことなのかを実感しています。限られた時間とリソースで、多くの人とパートナーシップを築く能力はとても大切であると思います。

ー質問⑤ 母国以外の国で活躍するために大切なことは何ですかー

外国で働く上で、乗り越えなければならないことは4つあると思います。
1つ目に、少数派になることです。母国以外の国で生活するには、その国出身の多数派の方々と協働する必要があります。

2つ目に、文化です。海外展開をしている企業でも、本社のある国の文化が根付いている会社もあります。
その国の文化や価値観をよく理解した上で、自分を保ち続けることが大切であると思います。

3つ目に、言語です。外国で仕事をする上では、資料作成やデータをまとめる能力だけではなく、現地の方々と直接交渉する能力も求められます、
自分のアイデアをしっかり伝えて、納得させる言語力が必要です。私は現在も企業からの推薦で、日本語の授業を受講しています。

4つ目に、ストレスです。外国で働く上で、大変なことに立ち向かうためのストレスを乗り越えることが必要です。プレッシャーを乗り越えて、挑戦や努力をし続けることで母国以外の国でも、高い成果を出すことができると思います。

ー質問⑥ 最後にAPUの在校生にメッセージをお願いしますー

人はそれぞれ分かりづらくても、必ずやりたいことを持っています。どのような目標であっても、それに沿ったAPU生活を送れば、必ず実りある学生生活を送ることができます。高い目標を持っている友人が努力していることを真似する必要はありません。自分のやりたいことをAPUで突き詰めてください。

写真・インタビュー:中川夢菜、DOAN Phan Ngoc Ha
インタビュー:SELVAKUMAR Prameeta、小泉志織

中川 夢菜
中川 夢菜



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