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AP言語ノススメVol.3 中国語

読了時間: 6分

多国籍な環境のAPUでは様々な言語を学ぶことができます。その中でも、AP言語と言われる6つの言語を極める学生をそれぞれ取材しました!どの言語を履修しようか迷っているそこのあなた!記事を読んで興味を持ったら、将来はその国で暮らしているかも知れません。是非参考にしてください!

AP言語ノススメ Vol.1 マレー・インドネシア語はこちら
AP言語ノススメVol.2 韓国語はこちら


千島あきのさん

  • APM3回生
  • 中国語Ⅲ履修済み、Ⅳ履修予定
    (2セメスターからⅠ、Ⅱを連続履修、6セメスター時にⅢ履修)
  • 中国語圏での語学研修参加経験なしで言語を習得中

中国語を履修したきっかけはなんですか

中国語圏の航空会社で働く父の影響で、現地の人々や文化に触れる機会が多かったことです。父と一緒に中国語圏を訪れたり、お土産をもらったりすることがよくあり、私にとって中国語は身近な言語でした。さらに、大学1回生の夏休みには、姉の中国語圏出身の友人の実家に遊びに行きました。実際に国を訪れた際、招待してもらったことに対する感謝を直接伝えたかったのですが、英語が伝わらない環境のため、うまく伝える事ができませんでした。この経験をきっかけに、2セメスター時に中国語Ⅰを履修しました。

現在は、中国語Ⅲの履修を終えており、履修中に中国漢語水平考試(HSK)3級を取得しました。中国語を母国語とする友人とご飯を食べに行った際に、中国語と日本語を交えてコミュニケーションが取れるレベルまで言語を習得することが出来ました。4回生前半でのHSK4級取得を目指しています。

履修を続けようと思った理由はなんですか

中国語Ⅱに履修を進めた理由は、純粋に楽しかったからです。中国語の上達が自信に繋がり、ここまで出来るようになったのであれば、もっと続けたらどうなるのだろうというワクワク感もありました。しかし、英語を話す時間が少なくなり、英語力が伸び悩んだ時期でもありました。そのような状況下であっても、英語はサークルや日常の会話で少しでも触れる機会があるため、中国語を学ぶ機会を作りたいという気持ちがあり、中国語の履修を継続しました。

中国語Ⅲの履修は、中国語Ⅱから約1年後でした。中国語Ⅱを履修した後、他の言語にも興味が湧き、中国語以外の言語も履修してみました。しかし、このままでは言語の習得が中途半端になってしまうと考え、1つの言語を極めたいと思うようになりました。同時期に新型コロナウイルスの影響で止まっていたサークル活動が少しずつ再開され、中国語を母国語とする友人や中国語圏での留学を終えた同級生と再会するなど、中国語にふれる機会が増えました。これを機に、中国語Ⅲを履修しました。

言語を習得するために工夫したことはありますか

日常に落とし込むことと、楽しいと感じる方法を続けることを意識しました。中国語を母国語とする友人に料理を教えてもらったり、日本人同士の会話でも中国語で話したりすることで、自ら中国語を話す環境を作りました。例えば音楽についても、中国を拠点に活躍するグループに興味を持ち、曲の歌詞や彼らのSNSの投稿を理解したいと思うなど、楽しい方向に切り替える工夫をしました。平均して1日に1時間ほど、中国語に触れていました。友人から「言語はシャワー」という言葉を聞いたのですが、私はこの言葉に共感しています。言語を習得したいと思っても、聞かないことには始まりません。言語にふれた分だけ、自分の力になると思います。

言語の勉強を続けるうちに、毎日のすきま時間を、日本語で埋めるよりも他の言語の学習に使いたいと思うようになり、無意識にその選択が出来るようになりました。授業とアルバイトで1日が終わるような忙しい日でも、空きコマの時間を使ってSALC(言語自主学習センター)に通いました。また、休日もドラマや映画を見て、中国語を意識する時間を作りました。日本語の映画を観るときでも、中国語の字幕をつけていました。映画の内容よりも、中国語での表現が気になるほどでした笑。

SALC(言語自主学習センター)

言語を習得する上で大事だと思うことはなんですか

素直さが大事だと思います。新しい言語の練習中に、間違いを指摘されることは当たり前です。指摘してもらった時に、ありがたいと思うことや素直に受け止めることが大切だと思います。いくらでも向上したいので、細かいところまで指摘してもらうことが出来る環境を作りました。週に2回はSALCに通うことを意識し、話す中で気になった点は全て教えてもらうようにお願いしていました。先にどの程度話すことが出来るようになりたいのかを伝えることで、気づいた点は全て指摘していただけました。

また、私にとって言語を学ぶモチベーションの維持は、悩みどころでもあり、努力した点の1つでした。勉強を継続するために、言語習得の目標となる人を見つけて、常に向上心を保つようにしていました。また、一緒に勉強したり、達成できたことを共有したり、共に成長して刺激し合うことができるコミュニティを大切にしています。授業では、学生同士で休み時間に宿題をしたり、学習した中国語を実際に話してみたり、授業の後は一緒に先生に質問したりしていました。言語能力が伸び悩む時も状況を受け入れて、自分を責めずに目の前のことをコツコツこなすようにしていました。

言語を話すことが出来てよかったと思う瞬間はありましたか

中国語で会話することによって、その人の本質が少し見えた瞬間です。中国語で話しかけることで、中国語を母国語とする方と仲良くなるきっかけになります。また、英語だけでなく、相手の母国語でコミュニケーションを取ることで、普段は見ることが出来ない自然な部分が現れることに気が付きました。母国語を話す時も丁寧な言い方を心がける人もいれば、俗語を使って気負わずに話してくれる人もいました。自然にでる言葉から、相手の育ちや価値観などの本質を知ることが出来る部分に魅力を感じました。

また、日々自信がつく瞬間があることも言語を学ぶ利点の1つです。掲示板に貼られているポスターの中国語が読めたことで、成長を実感できるなど、日常の中で楽しいと思う瞬間が増えました。現在は、母国語で話す時に見える人の素の感情や人柄に興味を持っています。これから中国語会話のレベルをもっと上げて、自分の言葉で気持ちを率直に伝えたり、相手の伝えたいことをより正確に理解したりしたいです。ただ会話を続けるのではなく、その人の本質がみえる深いコミュニケーションを取りたいと思っています。

次回はベトナム語履修者へのインタビューです。
お楽しみに!

中川 夢菜
中川 夢菜



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