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日本語基準学生へ:英語開講授業を楽しもう!-20年間日本で育った私はこう乗り切る

読了時間: 5分

皆さんこんにちは、三回生の荒木萌優です。私は、このセメスターから英語開講の授業を多くとるようになりました。1セメスターも残りあとわずかになってようやく英語開講での学び方がわかり、日本語開講の授業よりも学びが多いと感じています。また、私と同じように渡航しての海外留学ができなくなったことで、卒業要件を踏まえAPUでの英語基準の授業をとるようになった人も多くなるでしょう。そのため今回は、「英語開講授業の楽しみ方」のポイントをお伝えしていきます。

私は、APUの入学まで18年間日本で育ち、留学など国際的な環境で学んだ経験がないものの1回生の時から国際学生の友達が多かったため、日常会話であれば不自由なく英語で意思疎通ができていました。しかし、いざ英語開講の授業に参加してみると、「先生がいまなにを話しているかわからない」、「授業後に意見したいことが見つかる」、「質問したいけどこの質問は妥当か不安」という悔しい壁にぶつかりました。同時に、クラスに積極的に参加して議論を深めている国際生たちを眺めながら「かっこいい!」「私も話し合いに参加したい!」という気持ちも芽生えました。ただ、日本語基準学生に限らず「ただZOOM画面を眺めるだけ」の人になっている人がいるのも事実です。素敵な感性や意見を持っているのにかかわらず、多様な学生が集まる絶好の機会に発信しないのはもったいないのではないでしょうか。

授業選び

英語が得意ではない人は、日本語開講の授業を選ぶときよりも注意深く授業選びをする必要があります。妥協した授業選びはモチベーションの低下につながり、高いGPAを維持することは困難になります。
はじめに、個人的には「感覚的にわかる授業」の選択をおすすめします。つまり、細かい事実や分析を説明する授業ではなく、体系的な概論授業のことです。しかし、シラバスを読んだだけでは判断がつかないことがあります。そのため、一度授業を受けたうえで、「まだ自分が1セメスター受講し続けるには早すぎるな」と感じた場合には修正期間を利用するとよいでしょう。

注意をそらすものは遠ざける

授業中はスマートフォンを自分から少し遠ざけて置いています。なぜなら、通知などで来る日本語に気をとられてしまって、結局授業についていけなくなったという経験が何度もあるからです。私にとって、日本語は英語よりも簡単に頭にはいってくるので、日本語が見えたらその文章の方に注意が向いてしまいます。
ただ、即座に答えるべき課題に対してgoogle翻訳のスキャン機能を使いたいときだけは手元に置きます。そのため、スマホでその機能を利用する場合はすぐ取りに行ける場所に置く必要があります。

先生は私だけに授業をしている

国際生は、授業中に「こんなことも質問しちゃうの!?」というような些細なことも質問しているように思います。対して、私は「質問したいけどこの質問は妥当じゃないかもしれない」と疑問点を解消しきれずにいました。このことをインド出身の友人に相談したところ「他の学生のことは気にしない、”あなた”がこの先生に教えてもらうために学費を払っているのだから」と言われ、ハッとしました。注意点として、ZOOMをギャラリービューで視聴しないことをお勧めします。ギャラリービューで視聴してしまうと、他の学生たちの反応を気にしてしまい、彼らが笑っているからとりあえず笑ってみるというような無難な「受け身受講スタイル」になってしまいます。

友達に協力してもらおう

私は事前に同じ授業を受けている友人たちに「わからなくなったら教えて!」と頼んでおきました。私は昨年、国内留学で立命館大学に通っていたため、しばらく友人と連絡を取っていなかったのにかかわらず、彼らは快く受け入れてくれました。友人のなかの一人は、「Yeah of course, if you have any questions you can ask me anytime :)) I’m sure the professor would be more than happy to help as well(もちろんだよ、もしなにか質問があればいつでもいってね:)先生も貴方を助けたいとおもっているとおもうよ!」と返信してくれて、すごく安心したことを覚えています。もし、英語開講の授業に不安を抱えているのであれば、少し疎遠になった友人だとしても連絡を取ってみましょう。オンライン授業の長所として、一緒に授業を受けている学生が一目でわかる良さがあるので、ぜひ友達を探してみてください。
また、私が自信をなくしたときにも、友達がたくさん励ましてくれました。例えば、「Political theory」という授業では、各回で議論の場が設けられますが、自分の意見が意味の通るものなのか不安になったことがあります。その時、個人的に友人に自分の意見を送ったところ、「The idea is perfect! You are awesome! Of course you should share it to the class」と褒めてもらえて自信が回復しました。
このとき大事なことは、「モチベーションは続かない」と理解することです。先述した場面では、英語開講に対する意欲が下がっていました。このとき、自分でなんとかする術を考えることが大切です。これができると、セメスターがおわったころには「英語でも」授業をうけることができる自分になっています。

わからないものはわからないとあきらめる

最後になりますが、私は「諦め」も大事だと思います。大学に入るまで18年間、日本語のみで生活している私には「英語」で授業を聞く、ましてや成績なども関わってくるということは、かなり高いハードルです。わからないことの方が多く、そのひとつひとつに細かく引っかかってしまうと、最後までモチベーションが続きません。そのため、一種の「諦め」が必要だと考えます。
しかし、ここで大切なのが、その「諦め」の代替案を自分で探すことです。例えば、先生が日本人だった場合、「わからなかった部分を英語でなく日本で尋ねる」などです。

ここまで日本語基準学生が英語開講授業を楽しむコツを述べてきました。慣れないうちは緊張してしまうこともあると思います。しかし、慣れるとたくさんの学生や先生たちと意見を交換できる場を楽しめます。APUを卒業すると、大学内ほど多くのバックグラウンドを持った人たちと意見交換をする機会はなかなかないです。ぜひ、この環境を有効活用してください。

荒木 萌優
荒木 萌優

はじめまして!新しいことに挑戦することが大好きなAPS4回生です。日本語基準で留学経験のない純日本人です。国際生の友人たちと学術的な会話をしたいので、自粛期間を活かして英語の勉強をしています!今の状況が好転したら、またいろんなところに出かけるぞ~~!よろしくお願いします。




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