立命館アジア太平洋大学

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学生生活

グローバル・シティズンシッププログラム

プログラムの理念

グローバル・シティズンシッププログラムは、APUの基本理念『自由・平和・ヒューマニティ』、『国際相互理解』、『アジア太平洋の未来創造』に則り、APハウスという多様な学生が集う寮環境を存分に活かし、『人生の成功と正常に機能する社会の実現を高いレベルで達成する個人の特性』、すなわち『キー・コンピテンシー』を獲得し、これからのグローバル社会に対応できる人材育成を目標に、2021年春セメスターから開始したプログラムです。

ビジョン・ミッションステートメント

グローバル・シティズンシッププログラムは、多種多様な学生が集うAPハウス環境を最大限に活かし、『Living Learning Program』を中核に据えた、『Residential Education』です。志を持ち個人の人生や社会の発展を思慮し行動できる者を目指す共同体であり、自らの成長と奉仕の心をもって、いずれはAPU、地域社会、世界にインパクトを与えることを目指します。

キー・コンピテンシーと目指す学生像

① Acting Autonomously(自律的に行動することができる)

  • 自ら目標や計画を設定し、これまで獲得した知識や経験を総合的に活用しながら、目標実現や問題解決のための適切な方法を考え、自律的に主体的に行動することができる。
  • 法律や市民生活上のマナーやルールを順守し、規範性や市民性を身につけ社会の一員としての責任を果たすことができる。
  • 自身の健康管理や感染症予防に対する具体的行動を習慣化し、公衆衛生のみならず、幅広くウェルネスを意識した日常生活を確立することができる。
  • 積極的に自分の感情に気づき、自分自身の反応をコントロールすることができる。また、他者の感情に気づき、それに適切に対応することができる。

② Interacting in Heterogeneous Groups(多様な集団における人間関係を構築することができる)

  • 自分の意見をわかりやすく伝えるとともに、相手の意見を十分理解し、円滑にコミュニケーションをとることができる。
  • 与えられた環境・状況下で集団内の自身の役割を認識し、協調性をもって他者と行動できる。
  • 相手の心情や状況に配慮、共感しながら、信頼関係を築くことができる。
  • 文化や価値観の違いを理解し、互いを尊重し、協調しながら共同作業を行うことができる。

③ Acting Introspectively (内省的に行動することができる)

  • 常に自らの行動・思考を振り返ることができる。
  • 自らの行動・思考の振り返りから、自らが目指すもの、次に取るべき行動を明確にすることができる。
  • 反復的に振り返りを行うことで、別の角度からも物事を見て本質を見極めることができる。

プログラムの概要

プログラム期間

プログラム期間はプログラム開始の春セメスターから次の秋セメスターの2セメスターです。なお、寮内ルール違反等で退寮となった場合は、プログラム継続は不可となります。

<在寮期間>

春セメスター開始後の募集・選考のため、前年度秋入学の学生は在寮期間を半年延長し、プログラム修了までの約1.5年間を在寮期間とします。新入生に関しては、通常どおり入学から1年間を在寮期間とします。

プログラム体系

プログラム参加学生は、APハウスという濃密な多文化環境で過ごす期間において、通常の学生と同様に寮内諸活動(キッチンデューティー、市民生活講座、フロアイベント等)における『Living Learning』を中核に、さらに様々な異文化交流・異文化理解の経験を蓄積し、多文化環境コミュニティーにおける多様性の理解、人との協調、組織マネジメント、自己成長力などを身に付ける機会を得ることができます。

グローバル・シティズンシッププログラムは以下、3つの学びから構成されます。
3つの学び 概要
Theoretical Learning
理論や知識の学習
キー・コンピテンシーである自律性、主体性、協調性、共感性、コミュニケーション力等を、ワークショップを含めた体験型講座で理論的に学習する機会。学んだ理論や知識をワークショップでより深く理解し、実践につなげていく。
  • 通常講義は月2~3回程度の予定。
  • 特別講義に関しては、通常の授業日ではなく、3時間×3回にてクォーターブレイクや長期休暇期間中に行われる可能性あり。
Empirical Learning
経験学習
学外(例:農業体験・限界集落でのボランティア・企業訪問)での経験学習や、学内でのイベント・プログラム立案・実行等による経験学習。これらの機会から目標・目的の設定と、自己を評価し自ら省みる思考と行動を習慣化させる。
  • 学外での体験は、長期休暇中やクォーターブレイク等に行う予定。
  • 学内でのプログラム立案・実行は夏期休暇~秋セメスターに行う予定。
Inspirational Learning
ロールモデルからの学び
卒業生(学部・大学院含む)や国際機関、非営利組織所属、起業家等様々な分野から講師を招聘し、大学での学びや活動における姿勢、将来のキャリアについてロールモデルから学び、自らの目標を定め能動的に活動していく。
  • 各セメスターに2~3回を予定。
アセスメントについて

自らの思考・行動・言動を俯瞰的に振り返り、自己成長につなげます。この内省を習慣化することで、常に次へのステップを考え、行動に移すことができるようになることを目指します。

アセスメント方法 概要
Self-Evaluation プログラム開始時、中間期、終了時にコンピテンシーをベースに自己評価を行い、評価以降の取り組み改善を図るとともに、自己成長の度合いを自己で把握し、内省力を向上させる。
Peer-Review プログラム参加学生同士の相互評価を中間期、終了時に実施する。相互評価を行うことで、より俯瞰的な視点を取り入れ、お互いの成長を促す。
プログラム参加補助

プログラム参加学生は、得た経験や知見を寮生全般(他者)へ広く還元する役割を担うものとします。したがって寮費がプログラム継続の妨げにならないよう住居費の半額を減免します。なお、プログラム途中で、懲戒処分を受けた場合やプログラム参加学生として適当でないと判断される行為を行った場合などにおける除籍、病気など何らかのやむを得ない事情などにおける脱退となった場合には、住居費半額減免の補助は適用外となります。

寮費内訳 通常 プログラム生
住居費 39,000 19,500
共益費 3,000 3,000
寝具レンタル料 2,000 2,000
水道光熱費 5,000 5,000
49,000 29,500

(単位:円)

募集・応募について

募集対象者と求める学生
募集対象者と募集人数

募集対象者は新入生と秋学期に入学し春セメスターに2セメスター目となる、現在APハウスに居住する学生です。
募集人数: 国際学生 10人   国内学生 10人

※但し、応募者の人数や国籍等を考慮するため、合格者や国内学生・国際学生の人数は変動する可能性があります。

求める学生
  1. 将来、国際社会で活躍できる人材になることを目指し、自らの成長と他者への貢献のため自発的に行動することができる学生を求めます。
  2. プログラムのビジョン・ミッションステートメントおよびキー・コンピテンシーと目指す学生像を理解している学生を求めます。
  3. 1年間のプログラムではありますが、各種活動に積極的に取組み、プログラムにコミットすることができる学生を求めます。
  4. プログラム修了後も定期的に活動報告や進路状況等を報告していただける学生を求めます。
  5. 日本語が第一言語でない学生:
    日本語学習に支障が無い者
    日本語が第一言語の学生:
    英語力に関し以下の基準を満たした者
    -TOEFL(PBT)490点(TOEIC 550点/英検2級)相当*の客観的な証明ができる者
    *TOEFL iBTなどの換算可能な試験のスコアでも可

※プログラムは基本英語を使用して行われますが、これまで英語を使ってディスカッション等をした経験が少なくても、臆せず、積極的にディスカッションに参加する姿勢を持った学生の応募を期待しています。

募集ガイダンス

以下の日程で募集ガイダンスを実施します(オンライン)。※1時間程度
ガイダンス実施後、録画データをOneDriveに保存しますので視聴可能です。
ガイダンスに参加した学生は選考時に優先されます。
ただし、ガイダンスの時間に授業が入っている場合は授業を優先し、申請書に授業があることを記入してください。

1回目[英語]:4月13日(水)4限(14:20-)
2回目[日本語]:4月13日(水)5限(16:10-)
3回目[日本語]:4月22日(金)4限(14:20-)*内容は2回目と同じです。
4回目[英語]:4月22日(金)5限(16:10-)*内容は1回目と同じです。

Zoom ID:https://weareapu.zoom.us/j/93181805078 (Zoom ID: 931 8180 5078)

選考方法

一次選考結果通知:5月13日(金)
二次選考(面接):5月16日(月)~19日(木)
二次選考結果通知:5月31日(火)
プログラム開始:6月13日の週より

応募方法と受付期間
応募方法

応募は、LimeSurveyにて受け付けます。

URL:https://survey2.apu.ac.jp/limesurvey/index.php/353187?lang=ja

その際、以下の『Global Citizenship Program 1次選考申請書』(Word)、ならびに語学証明書のコピー(pdf, jpgまたはpng)をアップロードしてください。

(1セメ生用) Global Citizenship Program 1次選考申請書
(2セメ生用) Global Citizenship Program 1次選考申請書

応募受付期間

2022年4月11日(月)~2022年5月9日(月)09:00(日本時間)

応募書類提出先

立命館アジア太平洋大学
スチューデント・オフィス
Global Citizenship Program 事務局
メールアドレス:stugcp@apu.ac.jp

修了生の声

<2021年度 修了生>
国際学生:9名 国内学生:7名

Purbi

氏名:BAJRACHARYA Purbi
プログラム参加期間:2021年度

1回生としてAPUの多様な環境の真の意味を理解するために素晴らしい経験をすることができました。当初、私たちは見知らぬ者同士の集まりでしたが、今では国境を越えた友人となりました。
このプログラムでは、理論的な学習の中核となる価値観に重点を置くだけでなく学生が創造性を発揮して面白いイベントを作るためのプラットフォームも提供します。私は、特にコミュニケーション、協調性、実行力に関する能力を磨くことができたと思います。
プログラム生自身でイベントを企画するMIX プロジェクトでは、得意分野を生かしてポスターのデザインからソーシャルメディアへの広告掲載まで、すべて学生たちの手によって作成されました。最高の大学生活を送りたいと願うすべての新入生に、間違いなくお勧めできるプログラムです。

大田彗真

氏名:大田彗真
プログラム参加期間:2021年度

私はグローバル・シチズンシッププログラムを通して、一人一人の価値観は異なるということを学び、それを尊重する重要さをとても強く感じました。グローバル・シチズンシッププログラムでの毎週行われる授業や、MIX Projectのイベント計画で国際生との活動を通して、一人一人全く異なる考え方、捉え方、発想があることを実感しました。そして何が正しいと決めつけるのではなく、一人一人の違いを尊重することで、自分一人では成し遂げられないような成果を生み出すことが出来ました。最後に、私はこのプログラムに参加し、教員からの手厚いサポートをして頂きました。そして、英語のみの授業だったため、英語運用能力を大幅に向上することができました。このプログラムを受講して良かったと感じています。

清水ナイキ

氏名:清水ナイキ
プログラム参加期間:2021年度

多様なバックグラウンドを持つ人々とイベントを創り上げる過程で多くの学びを得ることが出来ました。国際的な環境故に、常に自身の意見が求められる状況など今まで日本では体験できないようなことばかりでした。話し合いでは意見が対立することや中々計画通りにMIXプロジェクトの企画が進まないなど苦難も多くありました。しかしその過程において、様々な意見を聞くことで新たな視野を獲得することが出来ました。また自分なりに様々な人と協働する力や自身の役割を考え主体的に活動する力を養うことができました。
グローバル・シチズンシッププログラムは、学修・経験の双方での学びができるので、皆さん自身の可能性を拡げる魅力的な活動だと確信しています。

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