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マンテロ教授がDeutsche Welle Global Media Forumにてワークショップを開催

講演・シンポジウム

2009/6/26

2009年6月3日(水)〜5日(金)、ドイツのボン市でDeutsche Welle Global Media Forumが開催され、100カ国を超える約1200名が参加しました。そのフォーラムにおいて、6月5日(金)、MANTELLO Peter APS教授(以下マンテロ教授)が“Pleasure, Ideology and Algorithm: The Rise of the Military Entertainment Complex(直訳:娯楽と観念と演算:台頭する軍と娯楽の融合)”と題したワークショップを行いました。


世界各国から参加した200名の専門家を対象に、マンテロ教授はコンピュータゲームを通じたアメリカ軍のアイデンティティー形成の実態をテーマにワークショップを行いました。ワークショップの中で、「FallOut 3」や「Full Spectrum Warrior」米国政府が軍への勧誘にコスト面で最も有効な手段のひとつとして資金提供をしている 「America’s Army」といったシューティングゲームの社会的影響と問題点を紹介しました。

「America’s Army」は、Web上で無料入手でき、登場人物など全て現実の戦闘をベースとしており、プレイヤーは実際の戦闘に参加している疑似体験の中で、ヘリコプターやハンビー(大型軍用車)など実際の戦闘で使用した兵器を使い任務を遂行していくゲームです。アメリカでは、軍への入隊勧誘の一環として、移動展示ホールやショー会場、ショッピングモールなど広域に渡ってこのゲームが設置されています。

今回のフォーラムを振り返ってマンテロ教授は「基調講演をされた、メディアの専門家であるマサチューセッツ工科大学のハワード・ラインゴールド氏をはじめ多くの素晴らしい講師が参加した興味深いフォーラムでした。またメディアを平和構築の過程として紛争防止について学ぶ素晴らしい機会となりました」と話しました。

またマンテロ教授は、来月7月に、RCAPSセミナーで“Videogames and Ideology”と題し最近のビデオゲームを取り上げた講義を行う予定です。



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