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全日本空輸株式会社 APUで研修を実施

2020/1/24

2019年12月23日(月)、24日(火)、 全日本空輸株式会社は、職種を超えた15人の本部部長社員を対象とした研修をAPUで実施しました。

同社は、将来の幹部候補社員を対象に、1年間に渡って、さまざまな研修を実施しており、これらの研修の一環として、世界中から集う年代も国籍も違うAPUの学生から刺激を受け、新たな知見を得ること、構想力を更に伸ばすことを目的として、今回APUで研修を行いました。

研修生はA、B、Cチームの3つのグループに分かれ、それぞれのグループに11カ国・地域出身のAPU生が5名から6名ずつ加わり、「これからの交通のあり方と実現に向けて」をテーマに、ディスカッションを行ないました。その後、各グループで、意見交換したアイデアをまとめ、発表し、発表後の質疑応答では、さまざまな質問が研修生やAPU生から出されました。

ファシリテーターを務めた山田幸三 上智大学経済学部教授は、「それぞれの視点でよく考えられていると思いました。私は、これからの業界を取り巻く変化をどう捉えているか、提案内容がどのくらいインパクトがあるか、ユニークなのか、それを実際に実現させるために資源をどのように考えているのか、プレゼンテーションのおもしろさ、分かりやすさを見ました。3つのチームの内容はそれぞれ全くタイプが違いました。環境の変化については、みな基本的な理解は一致していました。人的資源やファンドについてもそれぞれ考えられていました。今の業界という括り方、業界自体の括り方が変わってくる、他の業界と融合するという考え方も入っていました。APUの学生の皆さんは、このような機会に、ビジネスパーソンの考え方、どこに注目しているのかを知り、それをこれから日本で勉強していくうえでのひとつの参考にしてほしいと思います。どのようなフレームワークなのか、視点なのか、これらの背景には日本の文化や社会のあり方が反映されています。せっかく日本で勉強されているので、それらをぜひ生かしてください」と研修生とAPU生をそれぞれ激励しました。

発表を聴講した出口治明APU学長は、「この研修を、みなさんがおもしろいと感じてくださったら、本当に良かったと思います。Aチームの良かった点は、ゴールを時間軸で考えていたことです。マネジメントを考えるときに狙いとするゴールが5つくらいある場合、一般に考えることは、そのなかで重要度をつけることです。会社の経営目標が5つあれば、一番大事なのはこれですと。しかし、時間軸を間に入れたら重要度は変わります。この1年間でやらなければならないことの重要度と、この5年間、10年間で企業としてトライアルしなければいけないことの重要度は違います。Aチームが優れていたのは、すべてにおいて、短期的なゴールと、長期的なゴールを分けて考えていた視点です。Bチームは、実際の会社であれば、一番評価されていたと思います。デシジョンマトリックスを作るなど、企業の中で検討すべきポイントをきちとんと押さえていました。普段からどういうことに気をつければ、具体的な提案になるかというひとつの方式をきちんと押さえていました。実際に組織の中で何か意見を通そうとすると、さまざまな意見が生じます。検討すべき点を全部おさえるということはひとつの方式だと思います。そういう意味では、全日本空輸株式会社の皆さんは、普段から鍛えられていることがよくわかるアイデアだったと思います。Cチームは、エコという、なかなかビジネスになじまないものを主軸に据えて、どのようなアイデアがあるかということを提案したことは、とても大事な視点です。一見して、実現可能ではないものは除外しがちですが、実は、一見して実現可能ではないものの中に、ものすごいヒントや将来の課題があるかもしれません。恐れずにエコフレンドリーという大きな柱を立てたということは、議論の立て方としてとてもおもしろいと思います。チームを3つに分けただけでこのように多様な視点の結論がでるということは、研修生の皆さんが普段からさまざまな勉強されている結果だと思います」と講評しました。

最後に、出口学長の「未来を構想する力」をテーマとした講演で、APUでの研修は終了しました。

研修後、同社の研修担当者は「今回のような大学とのコラボレーションは、研修の中でも初めての取り組みでしたが、APUだからこそ成功できたと感じています。当方のメンバーも、学生の皆さんの知識、思考力、積極性、プレゼンテーションスキルに大いに刺激を受けました。自分たちの部下よりも若い学生の皆さんに教えられることが数多くありました」と感想を述べました。



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