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中島克志准教授とAPU大学院生の共著論文がSIBR Best Paper Awardを受賞

受賞|研究

2022/10/04

2022年6月30日(木)・7月1日(金)に開催されたSIBR 2022 CONFERENCE ON INTERDISCIPLINARY BUSINESS & ECONOMICS RESEARCHで、APU国際経営学部の中島克志准教授とRIDWAN Gunawanさん(経営管理研究科2回生、インドネシア)が、優秀な研究に贈られるSIBR Best Paper Awardを受賞しました。

この学会は、学際的なビジネス研究を振興する団体SIBR:Society of Interdisciplinary Business Researchが開催したものです。今回受賞した論文“The Asset Pricing Consequences of Religious Beliefs and Social Norms”(宗教的信条と社会的規範の、資産価格への影響)は、中島克志准教授と、経営管理研究科の学生RIDWAN Gunawanさんによる共同論文です。

<中島准教授による受賞のコメント>
共著のRidwanは、自分だけではなく、他のGSM、MBAの学生のためにも力を尽くしてくれました。指導教員として誇りに思います。GSMプログラムは学生の専門性を培う機会を与え、学生たちには学術界からも認められるチャンスがあることを、このたびの快挙が示しています。
この研究のストーリーと全体像は明確で、イスラーム法(シャリーア)を遵守した企業と、社会(または欧米の倫理)を遵守した企業における、財務パフォーマンスの実証分析を示しています。イスラーム法にならった投資に関する論文も、社会的責任投資に関する論文もありますが、両者を比較したものは多くありません。論文内では、Fama-French 5ファクターモデル*など、標準的な文献で用いられる手法を使用しており、データ分析は非常に厳密に扱われています。結果は明瞭に示され、ストーリーは一貫した方法で展開されています。
* Fama-French 5ファクターモデル:企業の株価リターンを、マーケットリスク、企業規模の差、簿価時価比率に加え、収益性、投資ファクターを用いて説明するモデル。

<RIDWAN Gunawanさんによる受賞のコメント>
今回の受賞で自信が高まると同時に、世界中の研究者や、指導員候補となる他大学の教員と知り合うことができました。このたびの経験を経て、金融学でのPhD取得という目標に一歩近づきました。

中島克志准教授の研究に関する情報は、教員データベースからもご覧いただけます。
https://researcher.apu.ac.jp/apuhp/KgApp?resId=S001549

*写真は学位授与式で撮影されました。


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