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海外学修プログラム「SECOND」を実施

教育プログラム

2022/11/11

2022年の夏期休暇期間中に11日間にわたる海外学修プログラム「SECOND(SElf CONfirmation and Development program, Cross-Cultural Field Work)」を実施しました。
「SECOND」は、在学1-3セメスター*1の国内学生・国際学生を対象にしたプログラムですが、新型コロナウイルスの影響により海外渡航が制限されていた時期を考慮し、今回は1-6セメスターの学生へ対象を拡大して実施しました。東南アジア地域での調査活動を通じ、同地域の文化的側面からの多様性理解と調査研究の基礎の習得を目指しています。

参加した71名の学生たちは、13のグループに別れ、マレーシア及びタイの各地にある目的地を経由しゴールを目指しました。道中では現地住民への聞き取り調査を実施しながらグループ毎に設定したテーマについての調査を進めます。各グループが向かう目的地は、くじ引きで決められるため、参加学生は当日に初めて行き先を知り、自ら交通手段や宿を確認しながら、各目的地を通過しました。必ずしも英語が通用しない地域での移動や調査活動に学生たちは苦労していましたが、その過程でチームワークや困難な状況下でのストレスに耐えられる力などジェネリックスキル*2も身に付けていく様子が見られました。
プログラム終盤では各地での調査を終えた学生たちがタイ・バンコクに集まり、グループごとに調査結果を英語で発表しました。

以下は参加学生の声です。

ALVARADO NOELANI JADEさん(アジア太平洋学部、アメリカ)

私はSECONDが貴重な機会になると思い応募しました。特に自主的な行動が求められる点と、仲間や訪問先の国の人々とつながりを持てる点に、すぐに興味を持ちました。SECONDは現地調査を計画し、情報収集し、分析する経験を積む非常に良い機会にもなりました。募集要項等の記載内容からは非常にチャレンジングな内容に感じましたが、プログラムを通して人としての成長の観点からも学術的な観点からも成長できるとも感じました。
SECONDに応募した段階では、コミュニケーション力や意見が食い違った際に歩み寄る力、トラブルへの対応能力がこれほど求められるとは考えていませんでした。プログラムを通して、この3つのスキルは非常に向上し、不慣れな状況でも安心して臨めるようになりました。これらの知識を活かして、困難な状況でもうまく切り抜けられると思います。また、日本語の理解力も非常に向上しました。調査の計画を立て、実行する能力にも自信を持つことができたと感じています。

下谷 愛美さん(国際経営学部、日本)

私がSECONDプログラムに応募した理由は、沢山の挑戦をしてみたいと考えたからです。実際に東南アジアに行き、母語が異なる人に調査を行うこと、海外で他学年や他学部の人とグループ活動を行うこと、初めて訪れる国でホテルやレストランなどの食事所を探すことなど、SECONDに参加することで、沢山のことを経験できると考えました。また、言語の面に限らず、食事や生活、空気感など現地だからこそ感じられる異文化環境を学びたいと思い、このプログラムに応募しました。
私はこのプログラムを通して、コミュニケーション力や振り返り力など自分のスキルをさらに成長させることができたと考えています。現地の人に対して、どのように声をかけるべきか、またグループ内での衝突を乗り越えるためにお互いにどのような言動をとるべきなのかなどを考え、より良い「グループワーク」となるような工夫をしました。さらに、1日の振り返りやプログラム終了後の振り返りなどを通して、振り返りの大切さなども再認識することができたと思います。

今回の「SECOND」は新型コロナウイルスによるパンデミック発生後、初の大人数での海外学修プログラムとなりましたが無事に実施することができました。本学では「SECOND」以外にも多くの海外学修プログラムを提供しており、今年度秋セメスターより海外渡航を伴う海外学修プログラムを全面的に再開します。

*1セメスター:1年間を2つに分けた期間(学期)。
*2ジェネリックスキル:汎用的技能(知的活動においても職業生活や社会生活においても必要な技能の総称)



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