立命館アジア太平洋大学

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学長ノート

卒業生へのメッセージ(2021年春学位授与式)

2021/3/19

学長代行祝辞

卒業生の皆さん、ご卒業誠におめでとうございます。皆さんはAPUで先生たち、友人、先輩や後輩、職員、研修先や留学先で出会った人たち、アルバイト先の上司や仲間など、多くの人と関わり、支えられ、鍛えられて今日の日を迎えました。APUのグローバルな環境において、さまざまな文化と接して悩み、乗り越え、グローバルな専門の学修・研究を進めてきました。これまで学生の学びを支えてくださった保護者やご家族の皆さま、本当にありがとうございました。APUを代表して、心からお祝いを申し上げます。

皆さんの学生生活最後の1年は、人類史上稀にみるグローバルなパンデミックに見舞われました。不便なこと、不安なことも多かったと思いますが、APUの皆さんは、世界に散らばる友人と繋がり合い、励まし合いながら学業を継続し、卒業・修了後への道を切り拓いてきました。皆さんのレジリエンス、つまり「逆境に負けない力」に心からの敬意を捧げたいと思います。

卒業にあたって、3つのはなむけの言葉を皆さんに贈ります。

1つ目は、正しく生きてほしい、ということです。人格(character)という言葉があります。人格は自ら作るものです。皆さんの人格は、皆さんのこれからの人生の中で、皆さんが何を考え、何を感じ、何を決めるのか・・・そういった日常生活の中で決まっていきます。自分の行為、言葉、態度が自分で恥ずかしくないと思えるものか、常に考えてください。法や規則を破らなければ大丈夫だとか、人に見つからなければ良いとか、そういった次元の人生を生きないでください。勇気を持つこと、困難に負けないこと、正直であること、忠実であること、人に共感すること・・・小学校の時に習ったことかもしれませんが、大人になって実践することは、本当に意義のあることです。

2つ目は、行動する人になってほしい、ということです。セルフ・エフィカシーという言葉があります。自分が取る行動が、自分が望む結果を生み出すことができるという確信を持つことです。2014年の日本政府の調査では「うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組む」にYESの回答をした若者の比率は、日本が52%なのに対し、韓国は71%、アメリカは79%でした。2018年の別の調査では、「私は努力すれば大体のことができると思う」にYESと答えた高校生の比率は、日本が61%なのに対し、韓国は73%、中国は85%、アメリカは86%でした。皆さんは自分のセルフ・エフィカシーをどう評価しますか?APUは、自ら動く学生が多いという特質を踏まえ、2030年を目指したビジョンで「APUで学んだ人たちが世界を変える」ことを掲げました。皆さんがこれからの人生で自分の夢を実現する中で、世界を変えてほしいと願います。

3つ目は、一人一人の人間を大事にしてほしい、ということです。APUは世界の大学の中でも、類い稀な多様性を持つキャンパスを創り上げてきました。多様な国や地域、文化、習慣、宗教などを背景とする学生が集うのがAPUです。そういった文化や考え方の違いがあることを前提に、さらに個人個人を認め合い、共に学生として大学コミュニティの一員であった経験は、これからの世界のあり方を先取りするもので、とても貴重です。この経験を大事にして、これからの人生で出会う人たちを大事にしてほしいと思います。同時に、APUを経験した仲間も大事にしてください。
皆さんは、今日をもってAPUの学生であることをやめ、APUのアラムナイになります。今後の皆さんの活躍が大学としてのAPUの発展を支えますし、APUの発展が皆さんのキャリアを支えます。その意味で、皆さんはこれからもAPUのメンバーです。

最後になりますが、現在病気療養中の出口学長のことを皆さん大変心配されていることと思います。出口学長は夏の復帰を目指して頑張っておられると聞いております。ここで皆さんと一緒に学長のすみやかな回復を祈りたいと思います。

皆さんのこれからの人生に幸多からんことを祈ります。ご卒業、本当におめでとうございます。

2021年3月19日
立命館アジア太平洋大学
副学長・学長代行  米山 裕



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