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2017/02/15

音楽との運命

2017/01/26

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2016/12/09

カルチャーワゴンキャンプ

2016/11/25

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2016/11/24

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2013/8/1

元国際連合広報担当事務次長、赤阪 清隆氏独占インタビュー

今回、私たち学生広報スタッフ(SPA)のメンバー3人は、APUでの特別講義を終えた元国際連合広報担当事務次長の赤阪 清隆氏にインタビューをお願いし、世界中の国際機関で働いた経験について率直に語っていただきました。高度な外国語能力をどのようにして身につけられたのでしょうか。国際機関で働いて、世界観はどう変わられたのでしょうか。そして、私たちAPU学生はどのようにして後に続いていけるのでしょうか。答えは記事の中にあります!

 

まず、外国語を学ぶいい方法を教えてください。

 

最善の方法は、言語学習を生涯の努力として考え、一生を通じて学び続けることです。
私は30年以上、国際的な環境で働いていましたが、今でも英語やフランス語、その他の言語を学んでいます。例えば、朝は英字新聞に目を通し、BBCやCNNといったニュースを視聴しています。いまだに学習者なのです。
私の経験上、ネイティブ・スピーカーでさえ間違えることがあります。本当に完璧に言語を話せる人などいないのです。誰もが間違えるのですから、ためらわずに外国語を話してください!母語ではない言語を上達させようとしている人へのアドバイスがあります。それは、外国語学習は一朝一夕にはいかないということです。生涯をかけて挑戦するものです。ですから、進歩がないと感じても諦めずに続けることです!

 

 

なぜ国際政治の世界へ進まれたのですか?

 

私は世界を見たいと思い、外務省に入省しました。大阪の小さな村に生まれ、そこから東京のような大都市や世界へ行きたいと考えていた私にとって、外務省で働くことはいい選択肢でした。GATT(世界貿易機関の前身である、関税および貿易に関する一般協定)のジュネーブ本部に勤務していたときに、国際機関で働くことは非常に刺激的であると気づきました。私は、政治的キャリアにおいては、ニューヨークの国連総会でいつかスピーチしたいという以外は、壮大な夢は抱いておりませんでした。そして、それは大学を卒業してから30年後に叶いました。

 

国際機関での勤務経験は、あなたの世界観にどう影響を与えましたか?

 

数年間、貿易部門で働いたことで、世界にとって貿易がどれほど重要かということに気づきました。その後、環境問題に従事し、エコロジストになりました。それから開発問題を取り扱い、持続可能な開発が大事だとつくづく思いました。国際機関で働くうちに多くのことを学び、あるときはアメリカ人のように考えるようになりました。しかし結局は、ヨーロッパ的な考え方にシフトしていっています。豪邸と巨万の富といったアメリカン・ドリームを抱く代わりに、持続可能性、いい環境、家族と旅行することを望んでいます。精神的な平和も望んでいます。 

 

国際機関で働くことで得られたものは何でしたか?

 

書籍からは実に多くのことを学びました。ある日本の政治家が70代のときに言った言葉に「私が過去64年の間に行ってきたことは、すべて明日への準備だった。結局のところ、私は死に向かって準備をしているのかもしれない」というものがあります。人は20代で躍進し、40代までに人生のピークを迎え、衰え始めると言う人がいます。私はそうは思いません。私にとって、私が行ってきたことは、すべて明日への準備に過ぎません。

 

仕事の性質上、あなたはずっと世界を飛び回っていました。あなたは、どのような日本人ですか?

 

24、25歳の若い頃、初めて海外へ旅行しました。そして、イギリスに行き、4年間そこにいましたが、その間一度も帰りませんでした。1976年に帰国したとき、日本になじむのはとても難しいことに気づき、何としてもイギリスへ帰りたいと真剣に考えていました。徐々に「日本人らしさ」を取り戻しましたけどね。何度も何度も、日本と海外を行き来するうちに、異なる場所への適応力が格段に向上しました。人は皆同じであると気づくようになったのです。私は、自分がとても国際化していると思っています。それでも、大阪にいる親戚に十分なことをしてあげていない、といつも感じます。私を見ている人は、「赤阪さん、あなたはいい日本人ではないですね!」と言うかもしれません。だから死ぬ前に、大阪の先祖の墓に何かをしたいと思っています。

 

国際機関で働く上で、もっとも注力すべきことを教えてください。

 

国際機関で働くということは、自分を抑制することを意味します。自分の国で怒るようにはいきません。国際機関では怒りや不満を自分の言葉で表現できないのです。国際機関の事務所に勤務している間は、意識的に、また無意識に感情を抑えます。国際機関では従わなければならない、極めて厳格なルールと慣習があります。従わなければ内部紛争があるかもしれません。汚い言葉を使ったり、悪い態度をとったり、他人に嫌がらせをしたりすると、結局は内部紛争に陥ったり、訴えられることさえあるのです。国連内部の司法制度は、国連の中では特に、非常によく確立されています。

 

最後に、若いうちからAPUで国際的な経験をしている学生に向けてメッセージをお願いします。

 

私は、若いときに何のために生き、何のために働いていくのかといった人生の使命について考えることは、いいことだと若い人に伝えてきました。若いときに生涯の使命を確立することができれば、それは重要な役割を果たすことになるでしょう。ご存知のとおり、私はしばしばスティーブ・ジョブズの言葉「点と点を繋ぐ」を用いています。いますぐ点と点を繋ぐことはできませんし、あちこちで失敗するかもしれません。けれども後になって、あなたがしているどんなことも繋がっていくでしょう。あなたがしていることは何でも、明日への準備なのです。だから、前進し続けてください。幸せを祈っています。

関連リンク:赤阪 清隆氏のニュース記事はAPU公式サイトをご覧下さい。

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APU学生広報スタッフ - Student Press Assistant (SPA)
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