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卒業生インタビューVol.14「プレゼンスキルを武器に日本茶を後世へ」

読了時間: 5分

清水太嗣さんは現在、家業である京都・宇治の茶園にて、十代目として働いています。学生時代から家業を継ぐことを決めていた清水さんは、どのようなビジョンを持って学生生活を過ごしていたのでしょうか。

【卒業生プロフィール】
氏名 : 清水太嗣さん(写真左)
出身 : 京都府
卒業年 : 国際経営学部(APM) 2016年
大学時代の活動 : フットサル部「APU Delfino」、アメリカ留学(一年間)
現職 : 茶園清水屋 十代目

Q: 現在のお仕事について簡単に教えてください!

京都の宇治で家業である茶農家の10代目として抹茶の原料である碾茶(てんちゃ)の栽培・製造を営む傍ら、直営のカフェを経営しています。最近は自園で管理している有機JAS認証を取得したオーガニックの茶葉を利用したコスメブランド「Shinba」を立ち上げました。日本人のお茶離れが進む中、「日本茶」という大切な文化を継承していく使命があると考えています。家業を継ぐ前は、新卒でコンラッド大阪(ヒルトングループ)に入社し、営業マンとして働いていました。

Q: APUに入学した決め手はありますか?

高校一年生の頃からAPUに入ることは決めていました。家業を継ぐんだろうなという漠然としたイメージは持っていたので、どうすればお茶の可能性を広げられるかなと考えていました。ふと、海外の人たちと仲良くなればお茶の可能性を広げられるかもしれないと思い、国際学生や英語の話せる人、海外志向の人が集まるAPUへの入学を検討し始めました。高校にAPUの推薦枠があることは知っていたので、本気でサッカーをしながらAPUに行ける成績をキープするために勉強もしていました。

Q: APU時代は何をされていましたか?

実は、フットサルばかりしていました。私の場合、高校時代にサッカーで全国大会に出ることができず悔しい思いをしたので、大学では絶対に何かしらの領域で全国大会に行きたいと考えていました。そんな時にフットサルサークルの「APU Delfino」に出会って、一瞬でのめり込んでしまいました。

全力でフットサルに打ち込んだ結果、3年連続全国大会出場、2年連続で3位に入賞することができました。最終学年の時はサークルの代表も務めさせてもらい、非常に良い経験ができました。
それでも、英語だけは絶対に話せるようになりたかったので、3回生の秋から1年間休学してアメリカへ留学に行きました。また、グループワークやプレゼンのある授業は比較的真面目にやっていました。プレゼン能力は今でも使う能力だし、養っておいてよかったと感じています。

Q: APU時代にしてよかったなと思うことや、後悔はありますか?

色んな人と友達になって、広い人間関係を作れたことは今でも生きています。社会というのは人と人とが関わり合って成立するもので、人間同士で仕事をする上で大切なのは、何かあったときに助けてもらえるような関係性を日頃から構築しておく必要があるということ。多種多様な文化と人が入り交じるAPUだからこそ、養うことができた感覚が沢山あります。

後悔は…振り返ると在学中の思い出は楽しいものばかりですが強いて言えば、時間をもっと有効活用して勉強すればよかったとは思います。自分で何に重きを置いて生活するかを決められるのが大学生だと思います。
僕のAPUでの第一目標は国際学生や海外志向の友達を増やすことだったので、Delfinoでフットサルをやりながら友達を増やしました。第一目標は達成できたし、妻ともAPUで出会えたので、後悔はほとんどありません。

Q: 現在の仕事で、APUで学んだスキルや得た経験が、どのように活かされているのか教えてください。

APUでの様々な授業を通して、ロジカルな説明ができるようになったなと思います。APUの授業は必然的にプレゼンやグループワークをする機会が多かったです。グループで意見をまとめて、大勢の人に対してプレゼンをする機会を多く与えられていたことは、今思えば大きかったです。そこで自然と伝える能力が伸びていったのかなと。「みんなの知らないことを、論理的かつ的確に伝える」というスキルは社会に出たあと、大きな武器になると思います。だから、勉強が嫌いでもグループワークとプレゼンだけは真面目にやっておくといいと思います。また、コミュニケーション能力も自然と上がったと思います。人と話をすることが好きだったので、元から社交的だったとは思うのですが、総合的な「コミュ力」が上がりました。

Q: 清水さんは今後の将来をどのような形にしていきたいと考えていますか?

「茶園清水屋」という先祖代々続くブランドを茶農家界の「エルメス」のような立場にしていきたいです。
「お茶」は日本の文化を象徴するものの一つだと考えていますが、日本人でも「日本茶」の違いを理解している人は少ないと思います。お茶は嗜好品なので、「このお茶がいいよね~」といった会話が自然にできるような社会にするのが大きな目標です。

「食べる・飲む」というお茶の消費の仕方だけでなく、新しいお茶の可能性を見出す為に、「Shinba」というコスメブランドを立ち上げ、生産家の顔が見える化粧品の開発・製造に着手しています。
そして、後世に「日本茶」という大切な文化や歴史を繋いでいくということも、私たちが担う大きな役割だと考えています。最終的に、お茶を通して人々の暮らしを少しでも豊かにできれば嬉しいです!

Q: 最後に、在学生へメッセージをお願いします!

やりたいことをやりたいだけ、納得いくまでやって、卒業する時に楽しかった!と思えるように!やりたいことがない人は、色んな人と関わって全力でやりたいことを探してみてください!

Loop.A.S. インタビュアー

名前: 小坂優太
学部: 国際経営部(APM)
こんにちは、APM3回生の小坂優太と申します。別府では猫2匹とのスローライフを満喫中です。
今後も様々な方法を用いて在校生と卒業生をLoopしていきたいと思います。
よろしくお願いします!

Loop.A.S.
Loop.A.S.

”LOOP”で始まる名前が物語るように、学生団体「Loop.A.S.(ルーパス)」は、APUの卒業生(校友)と在校生を結びつけ、様々な活動やイベントを通じてAPU生にチャンスを広げることを目指して活動しています。APU校友会と協力して、校友と学生が出会い、知識を共有し、在学中や卒業後のより良い生活について理解を深められるような機会を作っています。
学生ブログでは、Loop.A.S.による校友へのインタビュー記事を転載しています。




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