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未来のリーダー育成: リバティ・ツリー・セミナー

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「リバティ・ツリー・セミナー」は、チャールズ G. コッホ慈善財団の支援を受け、多様なバックグラウンドを持つ学生たちが自分の意見を表現でき、オープンマインドの実践となることを目的としています。正課外のセミナーのため成績評価を気にする必要もなく、学生にとって自由に意見を交わすことができる場です。

今回私は、APUの佐藤洋一郎教授(アジア太平洋学部)とケビン・クーニー博士(アジア太平洋学部客員教授)にセミナーの起源やプロセスについて詳しくお話を聞きました。

佐藤洋一郎教授は現在、APUのアジア太平洋学部の学部長を務めています。ハワイ大学で博士号(政治、国際関係)、サウスカロライナ大学では修士号、そして慶應義塾大学で学士号を取得されています。
ケビン・クーニー博士はアリゾナ州立大学で国際関係の博士号を取得し、英国のランカスター大学(英国)で修士号を取得、オーラルロバーツ大学で学士号を取得されています。APUの客員教員であり、現在はWilberforce International Instituteの代表を務めており、国際学生が母国社会で変革の担い手になるための組織に尽力されています。

2012年にワシントン州で創設されたリバティ・ツリー・セミナーは、学生たちが自らの意見を明確な理論で表現する能力を育みつつ、既存の論点やシステムを批判し、疑問を投げかけることを奨励するものです。テーマには、安全保障、地球市民権、宗教の自由など、論争の的となるような諸問題に踏み込んでいます。セッションで学生はグループに分かれ、現実世界の規制の枠組みを反映した法律を制定する権限を持つシミュレーションに取り組みます。

セミナーには、上記のようなトピックの専門家から話を聞く機会も設けられています。最近のセッションでは、First Liberty Instituteの宗教、文化、民主主義のシニアリサーチフェローであるMark D. Hall教授が登壇しました。クーニー博士は、政治、哲学、歴史を専門とし、John Jay Instituteの代表兼Cairn Universityで教授を務めるGreg Schaller氏と協力しています。各セミナーは基調講演から始まり、参加者と教授陣との交流のために、夕食会が催されました。

APUでは2015年に初めて開催され、16名の参加でした。しかし徐々に人気は高まり、多い時には70〜80人の申込が殺到するセミナーとなりました。ただし希望者が多くとも学生の意見や声が届くよう24-30人程度の開催規模が保たれています。

取材に応じてくれた参加者、Francis Gregorio さん(国際経営学部2回生、フィリピン)は、「国際宗教の自由」をテーマにした今学期のセミナーに参加しました。彼がリバティ・ツリー・セミナーに参加するのは2022年以来二度目のことで、前回のテーマは安全保障と市民の自由でした。セミナーはディベートの構築、批評の応酬、仲間と最善案を導き出すことに役立ち、彼はAPUのRitMUNC APU(模擬国連サークル “Ritsumeikan Model United Nations APU”)の主要メンバーですが、その活動にも特に役立ったようです。実は2022年の春に開催された移民問題に焦点を当てたセミナーには、筆者も参加したので、彼の意見に強く共感できました。私は、将来的に私たちが直面するであろう諸問題について、異なる背景やアイデンティティによって形成された多角的な意見を聞くことができました。

何かを変えたいと考える多様な個性が集まるAPUの環境は、リバティ・ツリー・セミナーを開催するのに本当にぴったりだと思います。学生にとって他者の幸福や世界の現状について議論する最適な機会となるでしょう。

ZERA AMARI
ZERA AMARI

みなさん、こんにちは!私はインドネシア出身のゼラ(Zera)です。今、アジア太平洋学部(APS)の2回生で、文化・社会・メディア専攻(CSM)です。まだAPU学生としては初心者なので、さらにいろんなことを経験して、新しい友達を作るぞ!と意気込んでいます。もちろん、それを皆さんにシェアしていきますね!




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