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教学棟「グリーンコモンズ」と国際学生寮「APハウス5」がグッドデザイン賞を受賞

受賞|キャンパス整備

2023/10/31

2023年10月、APUの教学棟「グリーンコモンズ」と国際学生寮「APハウス5」が、2023年度グッドデザイン賞を受賞しました。グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が運営する、デザインによって人々の暮らしや社会をよりよくしていくための活動です。1957年の開始以来、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、人々を取りまくさまざまなものごとに贈られてきました。

グリーンコモンズは2023年3月に竣工した教学棟で、建物を象徴する中央部の大きな空間は、450立方メートルの木材を使った木造建築になっています。教育施設としては国内最大級の木造建築には、95%以上が大分県産のスギ材を使用されており、地産地消を実現しています。建築に木材を利用することは、”切って”、”植えて”、”育てる”という循環を環境へ促し、カーボンニュートラル社会の実現につながります。自然エネルギーの活用など、様々な環境技術を採用した先導的なサステイナブル建築であるグリーンコモンズは、生きた環境教育の教材となる学び舎です。

APハウス5もまた2023年3月に竣工した国際学生寮で、正課と課外の結節点となる学生たちの新たな拠り所となる施設として設計されました。吹抜け空間の設置による居住階をまたいだ学生同士の交流の促進や、ウェルビーイング・ルームやAVルームなどの多様な共用部の配置による学生の生活の充実化を目指しています。また、ゲストの方も利用できるコミュニティ・ラウンジを入口フロアに設け、これまで以上に地域の方々と関わり合いやすい環境を整えています。

今回の受賞にあたり、審査委員から以下のような評価を受けました。

グリーンコモンズ:
「地方都市の国際大学において、国内外の学生たちが国際的価値観を共有しながら対話できるコモンズづくりに取り組んだプロジェクトである。SDGsの目標達成を軸に、地域社会(ローカル)が持つ歴史や文化をリスペクトしながらも、地球規模(グローバル)の共有目標であるサステイナビリティを建築のデザインで見事に解き明かしている。国家(ナショナル)という枠組みを超えて、自由闊達に地球の未来のあるべき姿を議論できるのが学生の特権である。地球人として地域で生きる術を考えるために創られた、国際社会を牽引する素晴らしいコモンズの誕生である。」

APハウス5:
「中央に配置した共用部から、住戸棟が風車状に伸びる明快なゾーニングである。共用部にはキッチンやリビングだけでなく、映画鑑賞やヨガなど多様な過ごし方に適した場所があり、日常の中でのコミュニケーションが促進される。生活の主動線である共用部は、いわば街の交差点である。同時に、寮外生やゲストは中央棟のみの利用が前提なので、セキュリティのラインも設定しやすい。外周部の耐震壁は角度や粗密を変えることで日射や視線を抑制しつつ、外観を特長づけている。理にかなった平面計画はアクティビティとプライバシーを両立させており、大規模国際寮のモデルとなる建築である。」

APUの多様な学生たちがこれらの施設で学び合うことで、ダイバーシティ&インクルージョンとサステイナブルへの理解を深め、やがて「世界を変える」人へと成長することを期待しています。

グリーンコモンズのグッドデザイン賞受賞について詳しくはこちらをご覧ください。
APハウス5のグッドデザイン賞受賞について詳しくはこちらをご覧ください。



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