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全国の教育関係者を対象に「多文化ファシリテーションワークショップ」を開催

教育プログラム|研究

2023/12/21

2023年11月30日、12月1日の二日間にわたり、全国の教育関係者を対象にワークショップ「多文化ファシリテーションを学ぶ:教職員と学生の能力をどう育成するか」が行われました。当日は全国の大学教職員29名がAPUに集い、ワークショップに参加しました。
本研修は、教育開発・学修支援センターの平井達也教授、同センター長のカッティング美紀教授、筒井久美子准教授、愛媛大学の中井俊樹教授、東京学芸大学の秋庭裕子准教授、東北大学の米澤由香子准教授によって開催されたものです。ワークショップは、平井教授、中井教授、米澤准教授、秋葉准教授他が執筆した新刊『多文化ファシリテーション 多様性を活かして学び合う教育実践』(明石書籍)をテキストに、講師陣によるプレゼンテーションと小グループでのディスカッション、個人ワークを織り交ぜて進行しました。
参加者は、多様な学生に指導をする教員や、学生対応を担う職員、寮を担当する職員など様々なバックグラウンドを持つ方々が集まりました。講師によるプレゼンテーションでは、APUにおける「ミネソタFD(*1)」や「多文化協働ワークショップ」の実践例も紹介され、多文化環境をどのように活かして教職員や学生の学びを活性化しているかが語られました。APUではTA(*2)が講義運営において大きな役割を果たしているという例においては、実際にTAとして活躍する学生が登壇し、多文化ファシリテーションにおける実践的なポイントを紹介しました。小グループでのディスカッションでは活発な意見交換がなされ、質疑応答では、「多文化ファシリテーションの取り組みの効果」や「多文化ファシリテーションの定義」など本質的な問いが挙がり、議論が白熱しました。
参加者からは、講師による実践例の紹介やワークショップ内での参加者同士の助言が参考になったとの感想や、今後教育現場で取り入れたい具体案が浮かんだとの意見が寄せられました。

*1 Faculty Developmentの略。
*2 Teaching Assistantの略。



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