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サステイナビリティ観光学部1年目!ST連携機関交流会議を実施

連携事業|講演・シンポジウム

2024/02/16

1月31日(水)サステイナビリティ観光学部が主催して、学部新設1年目の節目に、今年度、正課内外で連携を深めてきた協力団体との交流会議を行いました。J:COMホルトホール大分の会場には、学生を含むおよそ70名の参加者が集まりました。

この会議は、サステイナビリティ観光学部が中心となって、様々な連携機関が協働できる仕組みを作り、地域の課題解決が進むコンソーシアムとしての発展を目指す取り掛かりとするものです。

学部長の李燕教授は、「4月に始まった学部もおかげさまで無事1年が経とうとしています。よちよち歩きの学部を支えてくださった皆さんと、ここに集まれたことをとても嬉しく思います。」と述べました。

また副学部長の久保隆行教授が、今年度の学部の教育活動取り組みを振り返りました。サステイナビリティ観光学部は教室での理論的な学修と現場での実践を繰り返すことで学びを深めることを学部教育の特徴としています。その実践の場である複数のフィールドスタディ(福岡県朝倉郡東峰村・長野県飯田市・大分県津久見市、阿蘇・くじゅう)、株式会社大分銀行や九州電力株式会社による現地実習をともなう寄附講座に加え、各教員と実務家の方々の個々の協働によるゲスト講義などについて実施報告を行いました。(※)。

ゲストスピーカーを2組お迎えした講演では、4月から客員教授として着任した大分県在住の財前直見氏と学外実習先の「里の旅ロッジきよかわ」の共同代表を務める江副雄貴氏、深田アレックス誠氏、そこで働く卒業生のマディナ・ハサノヴァ氏(アジア太平洋学部2023年卒業、ウズベキスタン)が登壇し、それぞれの取組みを参加者に紹介しました。

財前氏は、畑や山で獲れる旬の作物を収穫して加工品を作り、大分の魅力を体感しながら、循環型の暮らしかたを県内外に発信しています。講演では、俳優になり大分から上京した背景から出産を機に大分に拠点を移したこと、また50歳を機に終活ライフケアプランナーの資格を取得し、家族の大事な情報をひとつにまとめ想いを伝える「ありがとうファイル」を作ったきっかけ、また大分での暮らしを取り上げたNHKの番組などを紹介し、東京で俳優として活躍しながらも、大分で身の回りにあるものを慈しみながら、大切に丁寧に暮らす喜びと、その行動力について参加者に伝えました。

ロッジきよかわの江副氏、深田氏、ハサノヴァ氏は豊後大野市で宿泊施設を営み、地域の魅力を発掘しながら人々が集まる観光施設として地域活性化に貢献しています。講演では、豊後大野でのコミュニティ作りや、「おんせん県おおいた」にありながら温泉のないコンプレックスを、地元の人を巻き込んで克服した経緯、またコロナ禍で観光業が大きな打撃を受けた時期を乗り越えて、豊後大野市が「サウナのまち宣言」をしてからの県内外のロッジきよかわへの注目度の急上昇で地域の活性化を実現したことなどを話しました。「温泉がなくても観光客は来てくれる」と町の人々自身が気づき、新たな魅力を自ら発見できたことがこれまでの自分たちの取組の大きな成果だと振り返りました。

講演後は、各連携機関の皆さまと交流会を通じて、今後のコンソーシアムの発展に向けた親睦を深めました。サステイナビリティ観光学部では、2年目も様々な学外機関とのネットワークを強化し、学生の豊かな学びの実現を目指して教育研究に取り組んでまいります。

サステイナビリティ観光学部について
(学部サイトリンク)

※サステイナビリティ観光学部のフィールドスタディ・専門実習について
交流会議当日は来場された方々に関係する実習地を紹介しましたが、学部ではその他にも様々な自治体・企業・機関のご協力を得て、大分県内外・国内外で多くの教育プログラムを実現しています。



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