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学生団体「サイクルを断ち切る」が、リベリア共和国でワークショップを開催

講演・シンポジウム

2024/03/21

2024年2月14日~16日、19日~21日の計6日間、女性の社会進出のサポートを目的とする学生団体「サイクルを断ち切る」が、リベリア共和国(以下、リベリア)で10代の少女を対象に、ワークショップを開催しました。本ワークショップでは、健康問題だけではなく、自己開発を通じた“生きがい“の見つけ方など、若年妊娠問題に対する総合的なアプローチが実行されました。

サイクルを断ち切る」は、それぞれ出身地が異なる3名の学生により構成されます。リベリア出身のCherish SHJ NYAKOONさん(サステナビリティ観光学部、リベリア)は、かねてから母国が女性の活躍できる社会へと変化することを願っており、それに賛同した梶理沙さん(アジア太平洋学部、日本)、 MASIDZA MISIBI NASHAさん(サステナビリティ観光学部、ケニア)とともに、本活動を開始しました。団体は2023年秋より、APUの支援制度プロジェクトBとして活動しています。

今回のワークショップはリベリアの女学校2校において、在校生を対象にそれぞれ3日間開催し、3名の所属メンバー全員が現地参加者と交流できるよう、オンライン、オフライン双方のハイブリッド形式で実施しました。ワークショップでは、リベリアで問題視されている若年妊娠についての講座が行われ、健康や経済面における高いリスクへの警鐘が鳴らされました。また、自らの肯定感を高めて目標を掲げるための自己啓発レクチャーや、創造的な技術の習得とものづくりの楽しみの発見を目指したサンダルづくりの企画などが行われました。

ワークショップ参加者からは、自分の強み・弱みの理解、将来の目標設定の方法について多くの質問が出るなど、積極的な姿勢が見られました。一方、なかにはすぐに理解をすることが難しい参加者も見られ、真剣に考えさせることにメンバーが苦労をしたという一面もあり、継続的な啓発の重要性が浮かび上がりました。メンバーのCherishさんは「ワークショップ終了後に複数の参加者が個人的に連絡をくれるなど、嬉しい反響がありました。実際に良い影響を与えられるよう、関わり続けたい」と振り返りました。

このたび「サイクルを断ち切る」は実際にリベリアでワークショップを開催しましたが、今後はAPU学内や、より身近な環境で継続可能な取り組みにも着手したいと考えています。



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